NFCタグシールで遊んでみる

こんにちは。廣田です。
先日自宅の掃除をしていたら、NFCタグのシールが出てきました。数年前に技術系のイベントで購入したものの、何ができるのかちゃんと調べないまま忘れられていたものです。せっかくの機会なので、今日はこのシールを使って遊んでみようと思います。

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NFCとは

NFCは「Near Field Communication」の頭文字を取ったもので、日本語には「近距離無線通信」という訳が当てられています。その名の通り数cm〜1mくらいまでの距離で非接触の通信を行うための規格で、スマートフォンなどの端末をかざすことで情報を読み取ったり、スマートフォン同士で情報を交換したりといったことが可能です。また、日本で広く普及しているSuicaやおサイフケータイもNFCの一部(NFC Type F)として規格化されています。
NFCの標準化を進めているNFC Forumの動画があったのでご紹介します。

今回使うNFCタグは、事前に情報を書き込んでおいてスマートフォンなどのNFCリーダーをかざすと書き込んだ情報にあわせた動作をさせることができるアイテムです。NFCタグの書き込みには、NFCに対応したAndroidスマートフォンとNFC用のアプリを使います。
残念ながら、現在のところiPhoneではユーザが自由にNFCタグを読み書きすることができません。ただ、まもなくリリースされるiOS 11ではこの制限が緩和されるようなのでアップデートを楽しみに待ちましょう。

NFCタグの書き込み

さっそくNFCタグに書き込んで遊んでみましょう。NFCに対応したAndroidスマートフォンとしてXperia X Compactを用意し、NFC用のアプリとして「NFC Tools」をインストールしました。

まずはNFCタグに反応するかのテストということで、端末のNFC機能をオンにしてアプリを起動し、一番端のタグシールを読み取り部(この端末は背面中央)に当ててみます。すると、すぐにタグが読み取られてバイブレーションと同時にタグの種類やシリアルナンバーが表示されました。どうやらこのタグはNFC Type A(MIFARE)に準拠した製品のようです。

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NFCタグに反応することは確認できたので、今度は書き込みです。一旦タグを端末から離し、画面上部のタブを「READ」から「WRITE」に切り替えて書き込むデータの準備をします。

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「Add a record」を選択すると、NFCタグに書き込むデータの種類を選ぶ画面が開きます。単なるテキストデータだけでなく、URLやアプリケーションへのリンク、電話番号やBitcoinアドレスなどの連絡先を書き込むこともできます。また、Wi-FiやBluetoothの設定を書き込むことで「かざして接続」的な動作をさせることもできます。ここでは「URL/URI」を選択して、タグを読み込んだ時に指定したWebサイトを表示させてみましょう。

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リンク先は私たちが運営している「VideoSpace」にします。ここではプロトコルにhttpsを指定していますが、ほかにもFTPやSambaのアドレスが指定可能です。

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「OK」を押すと書き込むデータの一覧画面に戻ります。今入力したURLの項目が追加され「Write」ボタンが表示されます。

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「Write」を押すとNFCタグを近づけるように指示が出るので、スマートフォンの読み取り部にタグシールを当てます。「Write complete!」と表示されれば書き込みは成功です。

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これで、Webサイトへのリンクを書き込んだNFCタグシールを作成することができました。

貼ってみた

名刺

運営しているサービスへのリンクがあったらよさそうなところ、ということで作成したタグシールを自分の名刺に貼ってみました。透明タイプのシールなのでいかにも”回路”な見た目が表面に出てしまいましたが、渡した時に「これなんですか?」から話を広げることができるのでよいということにします。

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スマートフォンのロックを解除して名刺にかざしてみると、Chromeが立ち上がってWebサイトが表示されました。読み取りは一瞬なので、検索やURLの入力などの手間を省いてとりあえずサイトを見てもらいたいときには便利そうです。

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モバイルルータ

別の使い方として、Wi-Fiの設定書き込みも試してみました。個人的によくモバイルルータのパスワードがわからなくなるので、スマートフォンをかざしたら自動的に設定、接続させようというプランです。画面はURLの時とほぼ同じなので省略しますが、接続させたいSSID・暗号化の種類・パスワードの入力が必要でした。
新しいNFCタグシールに設定を書き込んだら、バッテリーカバーの裏側に貼り付けます。カバーを戻すとシールが見えなくなるので、一見なにも変わっていないように見せることができます。

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この状態でNFCタグシールを貼った側にスマートフォンをかざしてみると、無事読み取りに成功してダイアログが表示されました。モバイルルータの電源が入っていれば、このまま「接続」を押してモバイルルータに接続できます。カバーの裏側に貼り付けても読み取れるのか少し心配でしたが、厚さ2mm程度のプラスチックカバーであれば間に挟まっていても問題なく読み取れるようです。

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まとめ

いかがだったでしょうか。今回は試せませんでしたが、車のスマートフォンホルダーにNFCタグシールを貼り付けておくことで「ホルダーにスマートフォンを置いたらカーオーディオにBluetoothで接続し、ナビ用のGoogleマップを起動する」なんてこともできるようです。こういった道具を使って、日常の「ちょっとめんどくさい」ことを減らしていきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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